2023年度『當麻寺二十五菩薩来迎会』が挙行されました。
今年は1018回目にあたる年でした。
来迎会とは、阿弥陀如来が二十五菩薩とともに、極楽浄土(あの世)から俗世界(この世)へ迎えに来られ、
極楽浄土へと連れ帰る様子を再現する仏教行事です。
中将姫が一夜で織り上げたとされる〈當麻曼荼羅〉を安置する本堂と、
東にある娑婆堂とを、一本の架け橋(来迎橋)で繋ぎ、菩薩一行が往復します。
今回は観音菩薩として、全身全霊で打ち込ませて頂きました。
準備中の場面から本番、そして終幕まで、写真を公開させていただきたいと思います。
新調された装束を前に、気持ちを高めているところです。
いよいよ着付けです。身にまとう装束は、およそ5㎏あります。
重みを感じながら、緊張も高まっていきます・・・。
本堂にて、合掌。
いよいよ出発です。
中将姫をお迎えに行く往路の様子です。
来迎橋を渡り終え、
娑婆堂にて、蓮台に中将姫の座像を乗せる場面です。
そして、来迎橋復路。
中将姫が極楽浄土へと旅立たれる様子です。
今年は、4年ぶりに本来の規模で行われ、また、菩薩二十五体の艶やかな衣装も約300年ぶりに新調された特別な年でありました。
このような節目の年に、名誉な大役を任せて頂き、當麻寺護念院ご住職はじめ、各関係者の皆様方には深く心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
無事成し遂げて数日経ちますが、まだ興奮冷めやらぬ心境です。
次回務めさせていただくのは再来年ですが、すでに気持ちはリスタートしております。
今以上に日々精進し、今回得た教訓を胸に刻みながら二年後に備えていこうという決意です。
本業のブログ内容とは少しかけ離れたかもしれませんが、
この1000年以上続く伝統行事を大切に継承していきたいですし、全く知らなかった方が初めて知って頂く機会になればと、写真も多く交えながら投稿させて頂きました。
最後までお読みいただきありがとうございました。